Dec 13, 2015

モンゴル西の果て、カザフ族の住む町『お祭編』

 約一ヶ月更新をサボっていましたが、日本帰国までに色々とモンゴルについて書き溜めていきたいと思います。

モンゴルの夏祭り

モンゴルの夏には、ナーダムと呼ばれる国を挙げた一大イベントが繰り広げられます。ナーダムは日本でいうと夏祭りにあたり、会場の周りには縁日のように多くの出店が出回ります。また、モンゴル相撲、競馬、弓矢などが行われ、順位を競います。

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このカザフ族の多く住むバヤンウルギー県においても、毎年大々的に開かれており、多くの村人で賑わうそうです。私が当県を訪問した際は、このナーダム時期よりも少し遅かったため参加できないのではないかとの不安がありました。実際に訪問した際も、毎年行われるナーダムは終了したとの情報が入り、肩を落としていました。

しかし、県都の周りに創立90周年の村々が多くあり、それらの村々でナーダムとは別に特別なお祭りを行う予定であるという情報が入ってきました。これは通常行われるナーダムに比べ、たいへん盛大に行われるものだということです。

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いざ、会場へ!

この情報を得た私たちは、バヤンウルギー県の県都であるウルギーより60km程度離れたトルボー村に向かいました。会場はトルボー村からさらに30分程度離れた草原にありました。このお祭りのために多くのゲルが立ち並び、特設のモンゴル相撲会場も作られていました。そして大変多くの人々が集まり、お祭りを楽しんでいます。かなりの田舎になりますが、これほどの人々が集まって祭りを楽しんでいることに、正直驚きました。そして人々は、モンゴルの他の地方では見ることが難しい、カザフ族独特の民族衣装に身を包んでおり、一観光客としの私は大変心がくすぐられます。

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 詳しく話を聞いてみると、かつてここに有力な一族がいて、主催者達は皆同じこの一族の末裔であるとのことなのです。彼らが、お金を出し合いこのような祭りを開いていると聞いて、家族の繋がりを大切にする彼を羨ましく思うとともに、これだけの規模のお祭りを開くことのできる彼らの団結力に、ただただ驚くばかりです。

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催し物① ドンブラ

催し物の一つとして、ドンブラと言われるカザフ族の伝統的弦楽器でメロディーを奏で、即興で作った曲でバトルを行います。審判は曲を聴いている観衆で、観衆の盛り上がりにより勝敗が決まっているようでした。私には歌詞はわかりませんが、奏でられるメロディーと観客の盛り上がりは心に響くものがありました。

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催し物② モンゴル相撲

そしてモンゴルのお祭りではお馴染みのモンゴル相撲。体格差があっても大きい人が強いというわけではなく、テクニックが要求される競技のようです。日本の相撲と違い両手が地面につくことは許されており、土俵のように競技を行う範囲も決められていません。どちらかといえば、柔道やレスリングに通じる競技と言えます。みんな筋肉隆々で、独特の衣装を着て競技を行います。

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勝者は帽子をかぶり、両手をひろで勝者の舞を披露します。この舞は空高く飛ぶ鷹をイメージしたものだそうです。

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ちょっと、ひと休み

ある程度催し物を見た僕たちは、少し休憩をするために、たくさん建てたれているゲルに向かいました。そこは誰もが気軽に休憩できるように絨毯が引き詰められ、たくさんのお菓子や乳製品が並べられています。

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その中の一つのゲルにお邪魔することにしました。入ると外人である私たちに対しても快く向かい入れてくれ、たくさんの食べ物や飲み物を振舞ってくれます。私は多少モンゴル語が話せるのですが、それがわかると家主は、この祭りの由来についてもたくさん話してくれます。

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奥さんとも仲が良いようで、二人の幸せそうな姿も写真に納めさせてもらいました。

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催し物③ 競馬

ゆっくり休ませてもらった後は、この祭りのメインイベントでもある、競馬を見に行きました。ゴール地点に人だかりができており、多くの人がそこに向けてぞろぞろと向かっていきます。モンゴルの競馬は、小さな子供達が騎乗し、数十km離れた場所からゴールをめがけ駆け抜けていきます。ちなみにいつスタートしたかは観客にはわからないので、馬が見えてくるまでゴール地点でひたすら待ちます。

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ゴールで待ち始め数十分後、遠くに馬が見え始めました。徐々にゴールに向かってくる馬に観客も大盛り上がり。そして、騎乗している子供の親たちも、自分の子供を心配すると同時に、上位入賞者への賞金のため、必死になって応援しています。ゴールする馬が増えるにつれ、ゴール地点はカオスな状態に。 奇声なのか声援なのかはわかりませんが、必死に応援する観衆と、それを制止する警備を行う警察官たち。もう最後の方は何か戦場なのではないかという状態にまで。これだけ、この競馬に家族たちも掛けていて、誇りに思っているのでしょう。

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カザフ族の伝統とモンゴルの伝統が混じり合ったこの祭りは、モンゴルの他の地域では体験できない素晴らしいものだと感じます。この熱い祭りを体験してみたい方は、ぜひ7月の上旬〜中旬に訪れてみてください。

 

第三回に渡った、カザフ族の暮らす『バヤンウルギー』についての紹介は、これで終わりたいと思います。モンゴル最高峰のあるタワンボグド国立公園など、まだまだ伝えきれていない魅力がたくさんあるバヤンウルギー。ぜひ皆さんも訪れられることをお勧めします!

それでは、また。


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