Oct 12, 2015

モンゴル西の果て、カザフ族の住む町『移動編』

寒さが深まると同時に、集中暖房のために燃やされる石炭の煙が街を覆い、モンゴルの冬らしくなってきました。朝の気温は完全にマイナスの世界。なんとなく憂鬱な気分になるけど、こんな季節もやっぱり好きですね。

今日は、モンゴルの中で西の果てにあり、少数民族が暮らすバヤンウルギー(Bayan Ulgii)という県について紹介したいと思います。

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バヤンウルギー

このバヤンウルギーはモンゴルの首都ウランバートルより西方に1300km離れた場所にあり、主にカザフ語を話すカザフ民族が暮らしています。宗教もイスラム教を信仰している人が多く、街中にはモスクが沢山見られたり、食文化、人々の服装も異なります。

 

首都からこの町に公共交通機関を使って行くためには、飛行機、バスの二つの選択肢があります。この夏に私はバヤンウルギーを旅した訳ですが、そこで選択した移動手段は長距離バス。

 

なんとその所用時間は50時間!!

 

モンゴル国内で長距離バスの移動には慣れていたつもりでしたが、今までの最高記録24時間を軽く2倍上回る移動時間です。

ちなみに移動ルートはこの様な感じ。

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片道約1700kmで道無き道をひたすら西方に突き進みます。

 

そして肝心なバスはこれです。

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ロシア製の旧式のバス、座席は倒れず、クッション製もないため乗り心地はかなりハード。後部に座るとジェットコースターより激しい乗り心地を味わえることでしょう。

ちなみに足元にも荷物満載、通路にも荷物満載、その上にラバーシートをかけて即席座席。個人に与えられたスペースは限りなく狭いです笑。

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乗客の中にはチラホラと欧米人旅行者の姿も。

そこで出会ったのがスイス人のルーティー。

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スイスではフリーランスでファッションのデザイナーをやってて、モンゴルのカシミヤやフアッション事情なんかの視察を兼ねて旅行に来ているとのことでした。

そんな中、バスは定刻の4時を1時間ほど遅れ、出発。

いよいよ、長丁場の始まりです。

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移動中、食事やトイレ休憩などで止まることはありますが、二人の運転手が交代で夜中もぶっ通しで走り続けます。

 

ちなみに移動中の写真は、全くと言っていいほどありません。

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初めは草原地帯を進んでいきましたが、中盤はほぼほぼ砂漠地帯。移り行く景色に感動…は全くでせず(モンゴルの景色に慣れきってしまているため)、ひたすらに無の境地になるべく努力していました。

夜中は夏だというのにかなり冷え寒い。調整できるように、暖かい服も準備した方が良いです。

ちなみに私は寝袋で対応しました。バスの揺れ寒さ等々、ここで熟睡できる人はかなりのツワモノだと思います。

 

さすがに乗車して丸一日以上すぎると、乗客の中に一体感ができてきて、みんな色々と身の上話をしたり、一緒に歌ったり、トランプしたりと楽しそうにしています。また、老若男女いるわけですが、本当にモンゴルの高齢者の方は地力が強い。ヒイヒイ言っている私も、彼らを見て頑張らねばと思うのでした。

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移動日3日目になると、外の風景がだんだんと険しい山々に囲まれ、雪の残る山も見えてきました。これは今までに見た事のない風景で、かなりの高地にいるんだなと思われます。

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そして、車が走り続けること50時間やっと待ちにまったバヤンウルギーの県都ウルギーが見えてきました。乗客のみんなも安堵の表情。嬉しいそうです。私はかなり疲弊していたため、早く横になりたいとの一心でしたが笑。

 

バスの停留所に着いて今日泊まるゲストハウスを考えていると、乗客だった人が車を持ってきてくれ無料で連れて行ってくれました。本当に優しいですね。

スイス人のルーティーも便乗で移動することになり、彼が予約していたホテルに彼を下ろしに行くと、なぜか満室。止まれないため、私が目星をつけていた『BLUE WOLF』というゲストハウスに一緒に行くことになりました。

このゲストハウスがなかなか良かったため、一緒に泊まることに。そして、彼とはこの旅行を最後まで一緒に行動を共にすることとなるのでした。

 

といことで、今回はなかなか経験できない、過酷50時間バス移動の記事でした。かなり過酷な移動にはなりますが、外の景色や、モンゴル人たちとの一体感はなかなか体験できないものになるでしょう。人生一度は経験してもいい旅路なのではないでしょうか??

 

次回、バヤンウルギーのあれこれについて紹介したいと思います。それでは、また。

宿泊情報

BULE WOLF ULGII GERCAMP

SONY DSC

引用先:http://bluewolftravel.com/media/bluewolf/content/BWgercamp/_DSC0988.JPG

敷地内にゲル(カザフ式)が建てられている。

一泊20000TG(約1200円)、朝食付き、Wifi(快速)、ホットシャワー完備。レセプションの女性マネージャーは英語、モンゴル語、カザフ語が話せ、かなり人当たりのよい、いい人でした。

ツアー会社が併設されており、タワンボグト国立公園などへのツアーを多く扱っているようです。

http://bluewolftravel.com


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