Oct 19, 2015

モンゴル西の果て、カザフ族の住む町『散策編』

日本帰国まで後3ヶ月を切り、なんかソワソワしてしまっているアキラです。

前回壮絶な移動の末たどり着いたバヤンウルギー県ですが、マジョリティーなモンゴル生活に慣れてしまっていた私にとって、カザフ族の人々や生活様式はとても新鮮に映りました。

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今回はカザフ族の住む町バヤンウルギーの街並みや人々について紹介したいと思います。

この街に暮らす人々の多くはカザフ族であり、カザフ語を話し、モンゴルのなかでは特徴のある生活様式を持っています。もともとは今のカザフスタンある地域で暮らしていたそうですが、1700年半ばにロシアの実効支配を嫌った人々が、現在の新疆ウイグル自治区にあたる地域へと移住したそうです。その後、1840 年代に反清朝帝国運動の中で、現在のバヤンウルギー県に移り住み、現在も独自のカザフ文化やカザフ語を守り生活しています。

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彼らの多くは、イスラム教を信仰し、街中にも多くのモスクが建っています。チベット仏教を信仰する人が多く暮らすモンゴルにおいて、時間になると流れてくるアザーンは不思議な感じです。また、人々はモンゴルの中でも顔立ちが違い、美男美女が非常に多いです。服装も綺麗に着飾っている人が多く、素敵です。

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また、彼らは元々遊牧民ですが、モンゴルの遊牧民とは異なった様式で暮らしています。一つは柱を持たない大きなゲル(移動式住居)です。モンゴル式に比べ1.5~2倍ほど大きく、天井を支える柱がないため、中も非常に広く感じます。

R0002482R0002476疲れて寝ている家主とスイス人ルーティー

ゲルの中の装飾も非常に特徴的で綺麗です。全て女性たちが時間をかけて刺繍したり、織り込んでいるものたちです。現在は中国製の糸などを使って仕上げることも多いそうですが、数十年前に織り込まれたものを家の中で大切に守っており、それらの構図や柄などは大変綺麗です。残念なことですが、現在はアンティークなものほど観光客に人気で高額で売れるため、お土産として国外に出て行ってしまっていることが多いようです。現在は作ることが難しいものも多く、古い製品が無くなっていくことは一外国人としては複雑な心境です。

R0002649R0002572街の市場においても、モンゴルの他の街中では見かけない製品が多く見られ、雑貨好きの人たちはかなり興奮するのではないかと思います。

R0002571綺麗な食器

R0002584R0002577綺麗な布製品

R0002652カザフの伝統的な楽器「ドンブラ」

鷹匠の住む街『サグサイ村』

カザフ族は鷹を用いて狩りをする民族で、バヤンウルギー県の幾つかの村では今も鷹匠たちが暮らしています。

IMG_2868私は、その中でもバヤンウルギー県の中では鷹匠の村として知られる、サグサイ村を訪問させていただきました。友人がいつもお世話になっているという鷹匠宅に突撃訪問させてもらいましたが、快く向かい入れてくれ鷹匠の生活について詳しく教えていただきました。

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もちろん、家のそばには鷹が大切に飼われています。

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訪問時は夏の時期であっため狩りは行っていなかったですが、キツネなどの毛皮が綺麗になる冬の極寒期に馬に乗り、山に繰り出し狩りをするようです。狩りで使用する鷹はイヌワシで、羽を広げると2mになる大型の猛禽類です。このイヌワシはずっと家で飼っているわけではなく、3年程度したら再び自然に返しているようです。そのため家で飼われているとは言え、自然の中で狩りを行う本能を忘れさせないために工夫して調教しているとのことでした。また、鷹などの猛禽類は希少種であるため、狩りに使用する鷹たちは、現在戸籍に登録され管理されているようです。

伝統を残していくために

鷹匠たちが数百年続けてきた伝統を守るべく、近年になって鷹匠の祭り「イーグルフェスティバル」を開催するようになっています。毎年10月初旬に開かれ、鷹匠たちが色々な競技で競い合います。観光客が多く訪れるとともに、カザフ族の若者中で祭りを通して鷹匠を目指す者も出始めているそうです。

参考記事:http://futarifurari.blog.fc2.com/blog-entry-131.html

参考記事:http://futarifurari.blog.fc2.com/blog-entry-131.html

イーグルフェスティバルの詳細に関しては、ふたりでふらり ゆるりとぐるりさんの記事を参考にしていただけるとといいかと思います。祭りを実際に体験されており、祭りの様子がわかりやすく書かれています。

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バヤンウルギー県はモンゴルにおいて低所得者層が多い県と言われていますが、彼らの生活様式やバヤンウルギーの大自然は大変興味深く、心をくすぐられるものがあります。モンゴルの中では少数民族として扱われるカザフ族ですが、彼らの伝統的な生活習慣や、鷹匠たちの暮らしが今後も大切に守られていくことを、一外国人として願って止みません。

次回は『お祭り編』です。


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